板バネ活用事例

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複相系ステンレス鋼での製品加工

NSS DP-2加工事例
【 DATA 】

材質:DP-2(複相系ステンレス)
板厚:0.6mm
加工:プレス、バレル研磨

大きさ40mm程度の製品で、順送プレス金型にて加工しております。
加工性や強度が優れているNSS 431DP-2(日鉄ステンレス製の複相系ステンレス鋼)を使用頂いております。
SUS301材やSUS304材と比較して、ニッケルの含有量が少ない為、市場の相場変動の影響を受けにくいというメリットがございます。

板バネ(HT1770)の時効処理

板バネ(HT1770)の時効処理
【 DATA 】
材質:HT1770(析出硬化型ステンレス)
板厚:1.0mm
加工:プレス、時効処理(析出硬化処理)

HT1770材は適切なバネ性を得るために時効処理(析出硬化処理)という熱処理が必ず必要になります。
時効処理前の表面はステンレス色ですが、時効処理後は銅に近い色へ変色します。大気中の酸素と反応して材料表面の酸化被膜が変色し、このような色になるのですが、性能上の問題はございません。
また、HT1770材は冷間加工状態での成形性が良く、カール曲げなど通常のステンレス材では難しい加工も対応可能です。

小型ダウンライト用の板バネ

小型ダウンライト用の板バネ (1)
小型ダウンライト用の板バネ (2)
【 DATA 】
材質:HT1770(析出硬化型ステンレス)
板厚:0.3mm
加工:プレス、時効処理(析出硬化処理)

大きさ20mm程度とダウンライト用板バネとしては小型ですが、通常のSUS鋼よりも高いバネ性が求められるものです。
成形加工性が良く、優れたバネ特性を持っているNSS HT1770(日鉄ステンレス製の析出硬化系ステンレス)をご提案し、加工しました。

薄い板バネへのメッキ処理

P1170673
【 DATA 】
材質:SUS301CSP-1/2H(オーステナイト系ステンレス)
板厚:0.2mm
加工:プレス、金メッキ(ラック処理)

腕時計に使用されている電池の端子部品です。
板厚0.2mmと薄い板バネに金メッキを施しており、製品が変形しない様に1つ1つをラックに吊って処理(ラック処理)しております。
ノウハウを活かして、吊り跡ができるだけ残らないように対応しました。

ロックバネ

ロックバネ
複数の加工方法(ロックバネの場合)
【 DATA 】
材質:S50CやS60C(炭素鋼)
板厚:0.5mm~0.7mm
加工:プレス、熱処理、カシメ、表面処理(三価クロメート処理とベーキング処理、ディスゴ処理など)

工事現場の足場や高枝切りバサミ、雪かきスコップなどの、パイプとパイプを繋ぐ方法として板バネを使用頂いております。
板バネ側の係合突起によりパイプ同士を繋ぎ、固定します。
加工方法は大きく2種類に分かれ、係合突起用のピンをカシメしているものと、絞り加工で突起を成形しているものががございます。
パイプ径も様々ですので、費用や用途、サイズに合わせた設計・加工方法を弊社ではご提案させて頂いております。

左図をクリック頂ければ拡大されます。

車止めポ-ルギボシ用板バネ

車止めギボシ用バネ
車止めポール用ギボシバネ
【 DATA 】
材質:SUS301CSP-1/2H(オーステナイト系ステンレス)
板厚:0.8mm
加工:プレス

公園などの車止めポール先端部に樹脂キャップを取付しているものがあります。
従来は樹脂キャップとポールをネジ止めしておりましたが、板バネを使用することでワンタッチで取付可能になり、施工時の工数削減、盗難被害防止を可能に致しました。
八方向に広がった板バネが引っ掛けになり、ポールからギボシが外れない様になっております。

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順送型での加工(マッチング)

順送型での加工
【 DATA 】
材質:SUS304CSP-1/2H(オーステナイト系ステンレス)
板厚:0.3mm
加工:プレス

順送金型でプレス加工する際、数回に分けて抜き加工をしている部分はバリが発生し易いです。
それを防止する為に「マッチング」というつなぎ目を設けて加工します。
マッチングを設けた部分は凹みが発生します。
写真の製品では4本の先端部分、製品のセンター部分にマッチングが発生しております。

ステンレスのテーパー加工

ステンレスのテーパー加工
【 DATA 】
材質:SUS304CSP-3/4H(オーステナイト系ステンレス)
板厚:0.5mm
加工:プレス、テーパー加工、バレル研磨

製品の端面を斜めに削り(テーパー加工)、勾配をつけております。
プレスによるツブシ加工では勾配をつけれらない場合、切削盤によるテーパー加工を実施しております。

ナットバネ

ナットバネ
【 DATA 】
材質:SUS304CSP-H(オーステナイト系ステンレス)
板厚:0.5mm
加工:プレス、表面処理(ディスゴ処理)、組立(板バネとナットとの組立作業)

この板バネは屋外で使用することを想定しています。よってプレス加工後にディスゴ処理を施しています。
ディスゴ処理は環境ニーズに適応したクロムフリー高耐食性表面処理です。ステンレス鋼も過酷な屋外環境化の中では錆が発生しやすい状況となります。そういった環境下でも、より表面処理を施すことで耐食性をアップさせることができます。
弊社ではプレス加工はもとより、表面処理から組立まで一貫したものづくりを対応しています。
ぜひ普段のものづくりに関するお困り事に対して当社は積極的にアイデアをご提案させて頂きます。

LEDダウンライト用板バネ

LEDダウンライト用板バネ
【 DATA 】
材質:HT1770(析出硬化型ステンレス)
板厚:0.4mm
加工:プレス、時効処理(析出硬化処理)

LEDダウンライトにも板バネを使用した製品が使われています。天井に取り付けるダウンライトは、施工が高所作業になるため危険ですが、従来の作業は片手でダウンライトを持ち、もう片方の手でネジ止めするなど、両手で作業をする必要がありました。
そこで、弊社では片手で取付可能な板バネを開発しました。板バネをダウンライト本体にセットしたまま、天井に取り付けが可能です。安全性・施工性が向上致しました。バネ特性の高いHT1770材によって、この板バネが実現できました。

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